建設汚泥・無機汚泥のリサイクル

建設汚泥とは、建設工事に伴って副次的に発生する廃ベントナイト泥水や含水比の高い粒子の微細な泥状の採掘土で、他工事の盛土等にそのまま流用できないものの総称です。建設汚泥が発生する工法を以下に示します。

工 種 建設汚泥の発生プロセス
地中連続壁工法
リバース杭工法
泥水式シールド工法
安定液や泥水などの性状が劣化して使用できなくなったり、余剰または工事終了に伴って不要となったもの等が建設汚泥として発生する。またこれらの工法による掘削土も砂・レキを除き、多くの場合建設汚泥となる。
柱列式連続壁工法
高圧噴射撹拌工法
現地盤に噴出したセメントミルクと現地盤の土砂が混ざり合って地上に排出されたものが建設汚泥となる。
開削工法 軟弱な粘性土地盤の掘削土は強度が小さい場合には建設汚泥となる。

時間換算処理能力
1バッチ(投入~排出) あたりの処理時間約2分(最短)
1バッチあたりの汚泥処理容量:0.5㎥
(例)
1日あたりの運転時間を8時間とする。
(1時間あたりの最大処理能力)
0.5m3×30バッチ=15(㎥/時)
(1日あたりの最大処理能力)
15m3×8時間=120(㎥/日)

1.バックホウにて汚泥の投入。

2.投入口に振動フィーダーがあり、汚泥に含まれる瓦礫・木片などを除去します。

3.振動フィーダーにより除去された瓦礫・木片はベルトコンベアによって運ばれます。

4.汚泥は造粒機の中に入り、ロードセルにより投入重量が計測されます。

5.あらかじめ設定した添加率により、固化材が造粒機に投入されます。

6.固化材はセメント系のものを使用しており、土粒子の結合力を強くさせています。
水の無いときはポリマーの長い鎖が絡み合い同時にところどころ鎖同士が結合しています。ところがそれぞれの鎖は多くの親水基を有しているためポリマーを水中に入れると水に溶けようと広がり始めます。高吸水性樹脂は3次元構造を有しているため、ある程度広がるとそれ以上広がらなくなり魚網を広げたような状態で止まります。この網の隙間に水が閉じ込められ吸水力が生じます。

 

7.造粒機の中で改質された改良土はベルトコンベアにより搬送されます。